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やまびこ通信2018年12月号

No.133
2018年12月14日発行

11月活動報告

9日 定例会/勉強会
「録音・校正・編集の手引き」 作成の打ち合わせの会
11日 全国音訳ボランティアネットワーク2018シンポジウム
11日 ユニバーサル部会
22日 図書館避難訓練
23日 定例会/勉強会
25日 バリアフリー映画会 「春との旅」

12月活動予定

2日 ユニバーサル部会
8・9日 障害者作品展
14日 定例会/勉強会
21日 定例会/勉強会
今月は第3週目です ご注意ください。
22日 北区ボランティアプラザ交流会

録音図書(デイジー版CD)作成

  1. 民事信託を活用した相続・事業継承 (税務通信No.3515より抜粋)
    20分
  2. 北区図書館情報11月 (ぽけっと・北区の部屋だより)
    1時間30分

対面音訳

11月 19件
今年度累計 142件

今月も、十条台句会様からの俳句をお楽しみください。

今朝けさふゆ 登校とうこうさわがしき

きょう

講習会の報告

2018年11月11日、 日比谷図書文化館で、 全国音訳ボランティアネットワーク 2018 シンポジウム 「音訳者に未来はあるか?! 第2弾〜あなた自身の問題です〜」 がありました。

聴衆は全国から集まり、 200人ほどいたと思います。 出演者は1人だけだったので、 実質的にはシンポジウムではなく講演会となりました。 詳しい内容は 「聴講報告」のページ に書きましたので、 ご興味ある方はお読みください。

以下は、 簡単な感想です。

講演題名
音訳者・音訳ボランティアに求められる技術と耳を育てる
講演者
佐藤聖一
プロフィール
埼玉県立久喜図書館障害者サービス担当司書主幹
日本図書館協会障害者サービス委員会委員長
明治大学文学部兼任講師
全国視覚障害者情報提供施設協会理事
著作
『1からわかる図書館の障害者サービス誰もが使える図書館をめざして』 学文社 2015年3月

講演の内容は 主に、 音訳者として注意すべきことについてでした。 特に 「意味のまとまり」に勢いを付けて読み、 まとまりが切れるところでは十分にマを取ることが大事であるとのことでした。
この話に、 私は強く同意します。 「意味のまとまり」 というのは、 現状の人工知能では処理できない分野です。 私が合成音声を操作するときには、 「意味のまとまり」の間に長めのマを挿入するという操作を、 手作業で行っています。 「意味を理解することができる」 というのは、 人間の音訳者の存在意義となっていると思います。
読解力を磨くのは難しいことですが、 より良い音訳をするために、 意味を把握する努力をしていきたいと思います。

水野光子

避難訓練の報告

11月22日 (木) 「バリアフリー映画会実施中の地震による火災」 の避難訓練
10時開始10時57分終了しました。

内容は

です。

参加者は聴覚障害者・視覚障害者とそのサポーター、 子ども部・六星会・音訳グループやまびこ 計20名と 誘導・救護の図書館職員でした。

その後3階で11時27分まで反省会があり参加者から要望が出されました。

など その他様々な意見・提案がありました。

雑記

カレンダーも 残り1枚となりました。 障害者週間に実施されました障害者福祉センターの障害者作品展には足を運ばれましたか? 12月23日には第29回アメディアフェアーも開催されます。

年賀状の受付も始まります。 平成の元号が入るのが最後ということで注目も集まっているようです。

今年は10月1日から 東京2020大会寄付金付き年賀状を3種類 先行販売していました。 ご覧になった方、 購入した方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この中の1枚は特殊印刷で厚みのあるインクがはがきに印刷された 「ミライトワ」 「ソメイティ」 の顔をかたどっています。 視覚だけでなく感覚でも楽しんでいただけると郵便局の案内にありました。

パラリンピックの 「ソメイティ」 はソメイヨシノの花びらの触覚を持ち、 so might 力強いとの意味があるようです。 他のはがきにある公式エンブレムはオリンピックとパラリンピックの市松模様の数や内円の大きさはすべて同じだそうです。 位置を変えるだけで異なるエンブレムができるなど、 デザイナーって凄いですね。

また、 年賀はがき 「くぼみ入り (無地) を戴いたことはありませんか? はがきの表左下部分に半円形のくぼみが入っています。 表裏・上下が分かりやすくなっています。 通常はがき・かもめ~るも対象です。

前回のオリンピックの開催をきっかけに ピクトグラム (絵文字・絵単語) 競技や施設への誘導・案内に効果を発揮しました。 その後は 非常口や 禁煙、 トイレ、 車いすサインなどが広がりを見せ、 掲示物が生活の中に溶け込んでいますね。 国際的に統一されているものもありますが、 国によって違うものもあるそうです。

今回は高橋鴻介氏が発明したブレイル ノイエ Braille Neue が新しい点字として注目を集めていくのではないでしょうか。

目で読める墨字と指で読める点字が一体になったユニバーサルな書体です。 ヘルべチカ ノイエ Helvetica Neue という書体を基本に、 英語と日本語に対応する点字をカタカナやアルファベットの字の中に重ねることにより この書体で書かれた文字は 視覚障害者と晴眼者が、 同じ場所で同じ情報を共有することができるようです。

パラリンピックは視覚障害・肢体不自由・知的障害と区分されています。 東京パラリンピックは22種537種目。 視覚障害が参加できるのは9種類 (国際パラリンピック委員会IPC 9月4日発表) 応援していきたいですね。

今年もやまびこ通信をお聴き・お読みいただき ありがとうございました。 皆様、 来年は今年より もっともっと良い年にいたしましょう。

Let’s try!!

東京五輪2020のエンブレムは 藍色あいいろです。 藍は染料だけでなく 食べられるそうです。 次の色を読んでみませんか?

不言色(   )・・・少し赤みのある黄色、クチナシで染めた「支子色」の別名。読みを「口無し」にかけた色名

言葉遊びでおしゃれですね。

「九重に あらで 八重咲く 山吹の 不言色(   )をば 知る人もなし」
新古今和歌集 円融院御歌

今回は黒白系・赤色系です。色を想像しながら読んでみてください。

黒白系
鈍色(   )
(   )
檳榔樹黒(   )
生成色(   )
月白(   )
漆黒(   )
濡羽色(   )
涅色(   )
灰汁色(   )
赤色系
唐紅(   )
(   )
朱華(   )
鴇色(   )
臙脂色(   )
聴色(   )
丹色(   )
東雲色(   )
猩々緋(   )

古代からの色もたくさんありますが 歌舞伎役者などの人名や花や自然の事象から名付けられたりしています。 薔薇色・煉瓦色などのように明治期になって名付けられた色名もありますね。

11月の答え

七種(ななくさ)の花

(七五調で流れるように読みましょう)

(はぎ)の花
尾花(おばな) 葛花(くずはな) 撫子(なでしこ)の花
女郎花(おみなえし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがお)の花」

万葉集 山上憶良(やまのうえのおくら)

《おまけ》

木通(あけび)

無花果(いちじく)

(はぜ)

杜鵑草(ほととぎす)

木槿(むくげ)

(すすき)

石蕗(つわぶき)

百日紅(さるすべり)

定例会: 第2・第4金曜日10時~12時 (12月は第2・第3金曜日です) /北区立中央図書館3階
連絡先: 音訳グループやまびこ代表 大川 薫
電話番号: 03-3910-7331
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